ボードゲーム作品「アルカタイプ」
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2013年6月
- アルカタイプ始動!
はじめに制作者は、ボードゲーム『アルカタイプ』のおおまかな世界観やシステムを構想し、 文章やイメージを用いてどんなゲームか他者に伝わるように簡単な企画書を書きます。
ボードゲームの場合、システムに加え制作者がつくり上げた世界観を、いかにゲームの中でプレイヤーに体験してもらうのかということも、重要なポイントとなります。
2013年7月
- コンセプトと物語の思案
つぎに、より具体的なコンセプトと物語を絵コンテにして、ゲームの流れを整理します。
コンセプトをしっかり記録しておけば、今後の制作をブレずに進めることができますし、
のちにアプリゲームに移植する際にも開発者同士で物語を共有することができます。
2013年7月
- 初めての試作品
ある程度ボードゲームが形になってきたら、社内で試遊を行います。
ボードゲームはプレイ時間が60分以上のものが多いため、長く遊べるプレイヤーを確保することは難しいのが現状です。
しかしできるだけ、いろんな場所で、多くの人に試遊してもらいルールを改善していくことが、面白いゲームを作る上でとても大切です。
はじめの試作では基本的に2人対戦で、4人で遊ぶ場合はチーム戦という形をとっていました。アイテム数も、とてもたくさんあります。
2013年9月
- 江ノ島コミックコンでの試遊会
夏には、江ノ島で行われている「江ノ島コミックコンベンション 2013」に参加し、
多くの来場者の方に試遊をしていただきました。
『アルカタイプ』は日本と海外の方、両方に興味を持っていただけるようにアニメ風のイラストを用いています。
そのため、ゲームイベントだけでなく、こういったアニメやコミックを主体としたイベントにも積極的に参加しています。
2013年11月
- 「ゲームマーケット2013年 秋」での試遊
年に二度開催される「ゲームマーケット」で、来場者の方々に試作品で遊んでいただき、アンケートを実施します。
その後、社内で感想や改善点を共有します。
そして次回の「ゲームマーケット2014 春」で販売できるように、残りの時間でデザインを作り込み、
よりゲームシステムをブラッシュアップしていきます。
また、印刷所には基本的に二ヶ月前までには入稿を済ませておかなければならないため、スケジュール管理が重要となります。
2014年4月
- ブラッシュアップのための試遊
ルールがある程度整ってきても、よりゲームが面白くなるように最後まで気を抜かず、何度も試遊してシステムを磨いていきます。
ボードゲームは少しルールを変えただけでも、場合によってはプレイ時間が大きく変わってしまうので、システムを修正したら必ず試遊して確認することが必要です。
2014年6月
- 「ゲームマーケット2014春」で販売開始!
そして、「ゲームマーケット2014 春」から『アルカタイプ』の販売がスタートしました。
ボードゲームのアイディアから販売に至るまで、ちょうど一年が過ぎました。
その後、ゲーム専門の通販を行っている「アークライト」さんや「amazon」さんでも一般販売をはじめました。
2014年7月
- 英語版のローカライゼーション
『アルカタイプ』は、日本だけでなく海外に向けてのプロモーションも積極的に行っています。
そのため、全てのアイテムを英語表記した海外版を、アメリカで開催されるゲームマーケット「GenCon (ジェンコン)」へと販売しに行きます。
2014年8月
- 「GenCon」で海外進出
「GenCon (ジェンコン)」は毎年アメリカのインディアナポリスで開催される、 大規模なアナログゲームの祭典です。ウォーゲームから教育ゲームまで、世界中の多様なボードゲームが集結します。
「GenCon」へ出展したことで、元々日本に興味があったゲームファンの方々から熱い支持をいただき、
インディアナポリスで開催しているアニメイベントへの出展のお誘いもあったりと、良い出会いがたくさんありました。
2015年3月
- アメリカのレビューサイト「blogcritic」で掲載される
「翌年、アメリカのレビューサイト「blogcritic (ブログクリティック)」で『アルカタイプ』が取り上げられました。
なんと、レビューでは5つ星中4つ星という高評価!
「日本のコミック風のイラストや壮大な世界観に加え、トレーディングカードゲームとボードゲームそれぞれの要素を融合した、全く新しいゲームである。」と評されています。